AI時代の逆張り戦略――Ayasan、アジアで「ブルーカラー人材革命」を牽引

AI時代の逆張り戦略――Ayasan、アジアで「ブルーカラー人材革命」を牽引

東南アジア5カ国で急成長中のホームサービスプラットフォーム、2026年に9カ国・13拠点展開へ

バンコク、2026年1月――「AI時代にこそ、人の手によるサービスの価値が際立つ」。そう語るのは、東南アジアで日本式ホームサービスを展開するAyasan Holdings代表取締役・伊勢康太郎氏だ。

AIがホワイトカラーの仕事を代替する中、同社はあえて「代替不可能な領域」に照準を定めた。掃除、ベビーシッター、高齢者介護――生活に直結するブルーカラーサービスで、過去2年間で売上160%成長を達成。現在5カ国に展開し、登録ワーカー10万人超、顧客数100万人以上という圧倒的なプラットフォームを構築している。

タイから始まった「逆転の発想」

ディズニー、マリオット・インターナショナルでのキャリアを経て2013年にAyasanを創業した伊勢氏。日本人創業者でありながら、あえてタイを起点に選んだのには理由がある。

「タイは国際都市として多様性を受け入れる土壌があり、スタートアップに寛容だった。日本からスタートしていたら、ここまでのスケールは不可能だったでしょう」

その戦略は的中した。現在、カシコン銀行、FedEx、Canon、Coca-Cola、lululemonなど1,000社超の法人顧客を抱え、顧客継続率98%という驚異的な数字を叩き出している。

2,000億ドル市場で「ホームサービス版Grab」を目指す

東南アジアのホームサービス市場規模は2,000億米ドル。清掃サービスだけで年間成長率15%、ベビーシッター市場は300億米ドルに達する巨大市場だ。

Ayasanの武器は、日本品質の管理ノウハウと独自のAI人材マッチング技術、そしてアジア全域をカバーする人材ネットワークの三位一体。現在500名の従業員を擁し、独自のITエンジニアチームによる継続的なテクノロジー投資を実施している。

観光地のプーケット、パタヤでは2024年から短期ベビーシッターや介護サービスを開始し、月間200%成長を記録。高齢化するアジア市場に向けた「Ayasan Cares」ブランドも前年比2倍の成長を遂げている。

国境を越える、次世代労働プラットフォームへ

同社の真骨頂は、ローカルからクロスボーダーへの進化にある。タイ人求職者と日本の雇用者をつなぐなど、国をまたいだ人材サポートを本格化させる計画だ。

「アジアはやがて一つの労働市場として統合される。その時のリーダーになるため、今から準備しています」と伊勢氏は見据える。

実際、アメリカではスタンフォード大学卒業生がブルーカラー職を選ぶ時代が到来。一部の分野ではホワイトカラーを上回る給与水準となっている。

「人間の最後の仕事」に挑む

「AI時代において、ブルーカラー労働は人間の最後の仕事になるかもしれない。我々は単なるタスクプラットフォームではなく、働き手の長期的なキャリアを支えるプラットフォームを目指している。このブルーカラー人材革命は、『仕事とは何か』という根源的な問いでもあるのです」

伊勢氏の言葉には、テクノロジー全盛の時代における人間の価値を再定義する強い意志が宿っている。

2026年、9カ国・13拠点への拡大を控えるAyasan。AI時代の「逆張り戦略」が、アジアの労働市場にどんな革命をもたらすのか――世界が注目している。

【会社概要】
会社名: Ayasan Holdings Co., Ltd.
本社: 26/2, Sukhumvit Soi 61, Klongton-Nua, Wattana, Bangkok
設立: 2013年1月
代表取締役: 伊勢康太郎
事業内容: 東南アジアにおける日本式ホームサービスプラットフォームの運営
展開国: 日本、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオス(2026年にカンボジア、フィリピンなど9カ国展開予定)

【本件に関するお問い合わせ】
Ayasan Holdings Co., Ltd.
Tel: 02-714-2116
Email: [email protected]
Web: https://ayasan-service.com

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